固定ノズル式小型シンプル液体充填機beta10FSシリーズ(各種小型ポリ用)

本製品の特徴
・ノズルが昇降しないシンプルな固定ノズル式充填機です。 流路が短いため機中配管の洗浄がとても簡単で、溶液の取り残しのロスも非常に少なく、少量多種生産に最適なモデルです。
・香料など充填溶液由来のわずかな匂いも問題になる場合は、サニタリ仕様(ステンレス・ヘルール継手)のモデルもあります。
・小型充填機ですが、重量式充填です。キャリブレーションは不要で、常に充填量が正確で安心です。
・電動サーボモデルの場合、うるさいコンプレッサーが不要なため、どこでも、事務所の隅で家庭用コンセント1つで充填できます。
・100ml程度から4L程度まで、様々な容器に充填することができます。
・充填速度は100ml容器で約5秒、500ml容器で約7秒、2L容器で8秒、4L容器で約8秒で (渦巻きポンプモデルの場合) 、高い精度で充填できます。
・大小さまざまな容量や、2連、3連ノズルの充填機も製作可能です。

詳細

開発技研_小型液体充填機_FS型
固定式小型液体充填機β10FS1(ポンプ無しモデル、電動サーボ駆動モデル)
このモデルでは溶液タンク(写真ではBIB)を充填機の上に置きます。そこから制御バルブに直接ホースが繋がっているので、装置の機中配管の長さが非常に短く、洗浄がとても簡単に済むようになっています。もしホースを取り外して洗浄すれば、洗浄する機中配管は充填バルブと充填ノズル付近の25cm程度のみとなります。溶液間の匂い移りなどを気になさる場合は、充填バルブをステンレス製にすることもできます。
またこのモデルは電動サーボモデルで圧縮空気不要なため、どこでも充填できます。装置上部に置いた容器から、自重落下で100ml~4L程度の容器に充填できます。写真では、4L容器がセットされています。

 下の4つの動画は、ポンプが付いたタイプのFS充填機で、100ml、500ml、2L、4Lのポリ容器に充填した時の様子です。

FS型小型充填機(ポンプ付モデル)による100mlポリ容器絵の充填の例。充填時間は約5秒です。

FS型小型充填機(ポンプ付モデル)による500mlポリ容器絵の充填の例。充填時間は約7秒です。
(上から1番目の動画) FS型小型充填機(ポンプ付モデル)による2Lポリ容器絵の充填の例。充填時間は約8秒です

(上から1番目の動画) FS型小型充填機(ポンプ付モデル)による2Lポリ容器絵の充填の例。充填時間は約8秒です


 容器の口を押える治具の固定具と、充填ノズルの太さを変えることにより、様々な容器に、高精度で充填できます。充填ノズルの高さは、手動で充填ノズル自体を昇降できるモデルと、上記写真のようにラボジャッキで上げ下げするタイプがあります。手動でノズル自体を昇降させる機構に関してはノズル固定式充填機β10FMDのページをご参考下さい。β10FS1(ポンプ無モデル)での流量は、充填容量やお好みに合わせて、手動バルブ(写真中の赤いレバー)を使って無段階に調整することもできます。

β10FS2渦巻きポンプモデルの充填テスト結果

容器と設定充填量
(いずれも水を充填)
充填モード測定番号(連続)
実際の充填量充填所要時間
100ml円柱容器に100g低速1102 g5.4 秒
2100 g5.5 秒
3100 g5.2 秒
4100 g5.2 秒
5100 g5.3 秒
6101 g5.3 秒
平均値±標準偏差 100.5±0.8 g 5.3±0.1
ハンドスプレー扁平容器に450g低速1453 g5.5 秒
2453 g5.1 秒
3451 g5.3 秒
4453 g5.3 秒
平均値±標準偏差452.0±1.2g5.2±0.1
500ml円柱容器に500g低速1500g6.5 秒
2501 g6.5 秒
3500 g6.5 秒
4500 g6.6 秒
平均値±標準偏差500.3±0.5 g6.5±0.1 秒
2Lポリ容器に2kg中速12005 g7.5 秒
22002 g7.5 秒
32005 g7.6 秒
平均値±標準偏差2004±2 g7.5±0.1 秒
4Lポリ容器に4kg高速14020 g7.9 秒

24002 g 7.7 秒

34016 g 7.3 秒

44014 g 7.9 秒

54016 g 7.9 秒

64018 g8.0秒

74014 g 7.9 秒

平均値±標準偏差4014±6 g 7.8±0.2 秒
開発技研_小型液体充填機_FS型
BIB容器の中身をほぼ完全に取り出し充填できます(自重落下モデルの場合)
BIB容器を充填機上部の隙間に挟み込むことにより、ロスなく液を取り出し充填できる、ユニークな構造を持っています。
開発技研_小型液体充填機_FS型
充填機の操作ボックス
最もシンプルな自重落下モデルでは、操作は3つのボタンと一つのセレクタスイッチのみの簡単設計で、誰でも簡単に操作できます(重量値は、秤に入力します)。


主な仕様

シリーズ名固定式小型液体充填機β10FSシリーズ
製品名β10FS1 (電動サーボモーター、ポンプ無しの自重落下モデル)、β10FS2(エアアクチュエーター、ポンプ付きモデル)
対象容器
・充填ノズルと治具の固定具部分を交換することにより、100ml~4L程度のポリ容器に対応できます。
・容器に合わせて、ポンプの強さを弱・中・強に切り替えることができます。
充填性能・充填速度: 渦巻きポンプモデルの値は上表参照、水の場合)
・充填速度: 約7~14秒/4kg充填 (ポンプなしモデル、水の場合)
・ダイヤフラムポンプの場合、充填速度は渦巻きポンプよりも遅くなりますが、その程度は溶液の性質により異なります。
・秤量精度: 上表参照 (充填モード、容器により異なります)
充填速度・精度は、溶液の性質、溶液タンクの高さ、配管の太さ、ポンプの容量等様々な要因により変わる為参考値とお考え下さい
・最新の充填量補正システムにより、安心・高精度な充填を実現
A&D製秤を使用
充填ユニット・充填ノズル固定式
・塩ビ(もしくはSUS304)製ドリップレスノズルにより、液だれを強力に防止 (交換可能。9A~20Aを選べます)
・ノズルが固定されているため液だれがほとんどないので、液受け皿はありません。
ポンプ・ポンプ無し(自重落下)、渦巻きポンプ(200W)、小型ダイヤフラムポンプから選べます。
・接液部は、ポリプロピレン、フッ素樹脂、セラミックス
・ダイヤフラムポンプモデルの場合、脈動除去装置を装備しています。最新のエアと水圧などの自動制御により、脈動を抑えながら多段階の流速制御を可能にしています。
・渦巻きポンプモデルの場合、インバーター制御により7段の速度制御を行っています
制御部・シーケンサ制御
・3つの押しボタンと運転モード切替のセレクタスイッチだけの、簡単操作。
・渦巻きポンプとダイヤフラムポンプの場合は、ポンプの強さを弱・中・強に切り替えられるセレクタスイッチが付いています。
・最新の速度制御技術により充填速度を多段階に変速し、液はねを抑えながら高速で正確な充填を可能にしています(ポンプがあるモデルの場合)
・充填バルブの制御機構は、圧縮空気駆動のアクチュエーターと、サーボモーターから選べます。
フィルターハウジングなし
治具・容器に合わせて、治具先端の固定具を交換することにより、様々な容器に対応させることができます。
・ご指定の容器に合わせて、最適な固定具を3Dプリンターで製作し、添付いたします。
接液部
・塩ビ、ポリプロピレン、セラミックス、EPDMゴム、フッ素ゴム(非金属モデルの場合)
・ステンレス製のサニタリ仕様にもできます。
架台ステンレス(SUS304)溶接架台。ブレーキ付きキャスターにより移動可能。このモデルは卓上設置モデルも可能。
電源単相100V15A コンセント
必要設備設置場所に0.6MPa以上の圧縮空気が必要です(電動サーボモーターモデルでは不要)。ダイヤフラムポンプの場合は、1馬力以上(750W程度以上)のコンプレッサーが、別途必要です。
オプション充填ノズルの高さを手動で変更できるモデルもあります。
2連、3連モデルも可能です。
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