エアコンプレッサーが内部に搭載されているため、家庭用100Vコンセントさえ有れば、どこにでも移動させて本格的な充填作業ができます
場所を選ばずに、どこでも本格的な充填作業が可能な充填機です。簡易キャッパーを搭載し、容器のセット・充填・フタ締め・パレットへの移動を合わせて、1時間当たり最高150容器(高所タンクモデルLTPHCでは最高180容器/時間)の高速充填です。

この製品は、β10LTPシリーズのスタンドアローン(自立型)モデルです
本製品の特徴
明記の無い部分は、基本モデルであるノズル昇降式高速液体充填機β10LTP(LTPと省略)やその高所タンクモデルLTPHと共通です。外観もほぼLTPモデルと同じなので写真の掲載は省略します。以下に、基本モデルとの違いを中心に説明いたします。
1. コンセント一つあればどこでも高速充填作業を行えます
これまで基本モデルとして販売されてきたLTP充填機は、充填機を必要な時に必要な場所に移動させ充填作業を行えるという長所があります。しかしその際、100V家庭用コンセントと圧縮空気のホースの両方を接続する必要がありました。工場内では様々ななところにパレットを置いたり、フォークリフトが縦横無尽に移動しています。そのためフォークリフトや作業者がひっかけないようにするため、少しでもこれらの配線やホースを減らしたいとのお客様からのご希望がありました。また工場内で圧縮空気ラインの末端がある場所も限られてる問題もありました。そこで開発技研では、LTPモデルを改良し、エアコンプレッサーを機中に搭載したLTPCモデルを開発しました。以前の開発技研のアルファシリーズ充填機 の一つ、α9L3型 でもエアコンプレッサーを搭載していましたが、現行のLTPモデルでは圧縮空気を大量に消費する簡易キャッパーが搭載されているため、容量の大きいエアコンプレッサーが必要です。しかし大型コンプレッサーは搭載スペースや振動などの問題から搭載が困難でした。しかし様々な研究開発の結果、エアコンプレッサー搭載型充填機の販売が可能になりました。
コンプレッサーの作動はシーケンサにより自動制御されているため、特に新しく操作が必要なことは何もありません。もちろん、エアホースをつなげる必要はなく、家庭用コンセント1つ繋げれば、どこでも最大150容器/時間(高所タンクモデルでは最大180容器/時間)の高速充填ができます。このエアコンプレッサー搭載モデルでは、エアタンク内の圧力が規定以下では充填作業をスタートできない安全機構も搭載されているため、安心して充填作業を行う事ができます(下記のタッチパネルの画面もご参照ください)。

エアコンプレッサーの作動は自動制御です。右上の緑のランプの点灯状況で、圧縮空気の圧力がわかります。圧力が万が一低下した場合は充填がスタートできないので安心です。この充填機は、LTP型充填機の姉妹機であるため、LTP型の他の最新機能が搭載されます。最新機能に関しては、LTP型充填機のページをご覧ください
2. 基本モデルLTP型充填機の使いやすさと高速・高精度充填の性能をそのまま継承しています
本充填機は、基本モデルLTPの実績のある高い性能を引き継いでいます。使用時には、充填する溶液が入ったタンクのそばに、本充填機を移動させ、給液ホース(末端にレバーカップ)をタンクに接続します。また、給液ホースや機中配管や機器配置に様々な工夫が組み込まれているため、充填作業前の準備、液体試料の分析用サンプリング、充填作業後の片づけ(機中配管中の溶液の回収や配管の洗浄作業)も簡単です。充填速度は、LTPと同様に20Lポリコン・タマカン容器に20kg充填で、最高150容器/時間(高所タンクモデルでは最大180容器/時間)です。これらの時間は、充填後のふた締めを簡易キャッパーを使用した場合の値です。
3. ソフトウェアの改良
このモデルでは、「充填ストップウォッチ」が搭載されています。充填をスタートさせると自動的にスタートし、一回の充填に要した時間と、次の充填スタートまでの時間(つまり、容器のセット、充填、フタ締め、容器の搬送全体の所要時間)を自動的に集計します。この機能はとても好評です。充填機を導入する理由の一つとして、現場作業者の方々に時間意識、コスト意識を持っていただく為であることが多々あります。充填機という作業効率・能率の向上がわかりやすい機器を使って、作業者の意識改革を進めていくことができます。
それ以外にもこれまでに搭載されてきた、簡単な質問に答えて行くだけで充填機の設定ができる「かんたん初期設定」機能も搭載されています。他の操作も、今までのモデルと同様に視覚的でわかりやすいタッチパネル形式です。説明書なしに簡単に操作することができます。 これらの操作画面やプログラムは、作業内容やご希望に合わせて、最適なものを毎回作成します。

画面中央右側にあるストップウォッチにより、一回の充填にかかった時間と、1セットの充填(容器セット、充填、ふた締め、容器搬送)に要した時間が、毎回自動的に表示されます。作業者はこれにより時間意識をもって作業ができます。
仕様
シリーズ名 | 自立型ノズル昇降型液体充填機β10LTPC(高所タンク型はLTPHC) |
対象容器 充填性能 秤 充填ユニット ポンプ 制御部 フィルターハウジング 治具 接液部 架台 オプション | 通常モデルLTPと高所タンクモデルLTPHに準じます。それぞれのページをご覧ください。 |
電源 | 単相100V15A コンセント |
必要設備 | コンプレッサー搭載のため、設置場所に圧縮空気ラインは不要です。 |
納期 | 発注後約2カ月 |
参考価格 | お問い合わせ下さい。価格は仕様により異なります。 |